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校長室より 第100号

近年プラスチックやビニールは環境に及ぼす影響から敬遠される傾向にある。特に海洋汚染や生態系への影響が懸念されている。しかし、それらは素材の特長から新型コロナウイルスの感染予防に不可欠なものとして脚光を浴び、その用途は広がっている。例えば、医療従事者の防護服、店舗の窓口の飛沫防止シート、フェースシールドなど。

間もなく梅雨の季節を迎える。雨が降れば傘の出番が多くなる。ここでもビニール製の傘が活躍する。ビニール傘は安くて軽く、コンビニで買える。これは日本人のアイディア商品だそうだ。最初は飛ぶように売れたが、その後は価格競争のため採算が合わないらしい。でも、元祖ビニール傘製造販売会社の社長は、意地でもビニール傘をやめないという。さまざまなニーズやヒントをもとにして、高機能でデザインに優れた新商品を生み出している。選挙演説者用の大きな傘、ホネが16本もある丈夫な傘、カラフルな模様の傘、折りたたみ可能な傘など。

環境問題で悪役となったプラスチックやビニール。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、その評価と需要が高まっている。また、使い捨てのビニール傘も創意と工夫によって、見直され魅力的な傘として甦っている。

今回のプラスチックやビニールのように、長所が常に長所というわけではなく、短所が常に短所というわけではない。簡単に決めつけたり、諦めたりしてはいけない。

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